最近読んだ小説

『カラット探偵事務所の事件簿 2』乾くるみ

***内容紹介***

謎解き専門の探偵社。所長の古谷と助手の井上が持ち込まれる軽い謎から、奇怪な謎まで鮮やかに解き明かすシリーズ第二弾。

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乾くるみさんの本は文庫化されたら大体読んでます。『カラット』は1にそこまでハマらなかったんですが、1の最後のびっくりが衝撃的で、あのネタばらしをしたら2はどう続けるんだ?と、かえって興味が湧いたので読みました。
そしたら、ほぼ1と同じように進むのでびっくりしました。1の最後を知っているものからすると所々「ハイハイ、そうだよね」って感じの描写があったので、「2」から読みはじめて「1」を読んで、また「2」を読めば、その私が「ハイハイ」と感じた部分が「おーっ」ってなるかもしれないのですが、たいていの人が1を読んでから2を読むと思うのですが…。
単純に謎解きを楽しんだり、キャラクターが好き、というファン向けですね。
でもいつもキャラクターに感情移入するタイプなのに、乾くるみさんの作品では全然キャラクターに愛着湧かないんだよなー、なんでだろ?
やっぱりたいていの場合、最後に「実は嫌なやつでした」「実は変態でした」って裏切られるからかな…。






『うさぎパン』瀧羽麻子

***内容紹介***

第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作!

高校一年生の優子と、彼女をとりまく人々とのほっこりとした日常を描く、なごみ系の物語。
新しい友だち、初めてのボーイフレンド、義理の母親、家庭教師の美和ちゃん。
いろんな人たちとの出会いのなかで、恋について、家族について考え、少しずつ世界を広げていく優子。
そしてある日、死んだはずの実の母親・聡子が優子の前に現れて……。

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基本的に気に入ってる小説家の本ばかり買って、あまり冒険はしないのですが、東野圭吾さんの最新文庫を買いに本屋さんへ行った時にたまたま手にとってちょこっと立ち読みしたところ、1ページ目を一気に読みきって、ページをめくろうとしている自分に気付いて、購入を決めました。
ほんわか、さっくり、瀬尾まいこさんぽい雰囲気なのですが、そこにちょこっと不思議要素込みという感じです。私は基本的に日常にちょこっと不思議要素を入れる小説はあまり好きではないのですが、『うさぎパン』はそこそこ違和感なく受け入れられました。
キャラクターもとってもいいです。

ヒロインはパンが好きな女の子で、高校初日の自己紹介で「パンが好き」と言ったところ、同じくパンが好きな男の子と出会い、「どんなパンが好き?」「かたくて白いパン」という会話で意気投合。そこからはじまる思春期ストーリーです。

パンが好き?! まるでうちのかわいい同期みたい!! と思い、読み終えた次の日、すぐにかわいい同期に渡しました。
「主人公の女の子がね、かたくて白いパンが好きなんだよー」と言ったら「私、やわらかーいパンが好きなんだよね…」と言われてしまいました。
そういえばそうだった…。





『プラチナデータ』東野圭吾

***内容紹介***

国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA操作システム。警察庁特殊解析研究所・神楽龍平が操るこのシステムは、現場の
刑事を驚愕させるほどの正確さを持って次々と犯人を特定していく。検挙率が飛躍的に上がる中、新たな殺人事件が発生。殺さ
れたのは、そのシステム開発者である天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作で、神楽の友人でもあった。彼らは、なぜ殺されたの
か?現場に残された毛髪を解析した神楽は、特定された犯人データに打ちのめされることになる。犯人の名は、『神楽龍平』――。
追う者から追われる者へ。事件の鍵を握るのは『プラチナデータ』という謎の言葉。そこに隠された陰謀とは。果たして神楽は警察
の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。

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東野圭吾さんの本は毎回おもしろいなあと思うのですが、今回もおもしろかったのですが、特に序盤のわくわく感が半端なくて、それに比べるとクライマックスあっさり…という感じかなという気はします。

やっぱり東野圭吾さんの作品では『悪意』と『容疑者Xの献身』が好きですねー。
特に『悪意』はタイトルがもったいない気がします。シンプルでかっこいいけど…。








いつも好きな作者の文庫が出ると発売日に読むので、すぐに感想をアップしたら需要ありそうなのに、感想が遅れてしまってもったいないなあーと思います…。






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